ロシアのウクライナ侵攻を受けて、北米でロシア産の“ウォッカ締め出し”が加速。AP通信によれば米オハイオ州のマイク・デワイン知事(75)は同州で唯一販売されていたロシア産のウォッカ「ロシアン・スタンダード」の販売と購入を止めるように求め、ニューハンプシャー州のクリス・スヌーヌ知事(47)はロシア産の酒類撤去法案に署名した。

 カナダ・オンタリオ州でも「ウクライナとの連帯を示す」という意味をこめて、州内にある670の店舗に対してロシア産の酒類を撤去するように通達。カナダ国境にほど近い米ミシガン州のグランドラピッズでバーを経営しているボブ・クエイ氏は棚に置いてあったロシアで最も人気があるウォッカとされている「ストリチナヤ(首都の、という意味)」を撤去し、そこにウクライナ産のウォッカ「ベクトル」を置いた。クエイ氏は「政府が行う経済制裁と同じ。もううちの店でロシア産の酒を提供することはないだろう」とコメント。するとそれ以後、店には今まで来店していなかった人まで足を運んできていると語っている。

 米サウスカロライナ州インディアンランドで酒類を販売している「サザン・スピリット」でも、ロシア産のウォッカを撤去してウクライナ産の「コザック」に変更。バーモント州ロンドンデリーのスキーリゾート「マジック・マウンテン」では従業員が「もうここではロシア産のものは取り扱わない」と語りながら「ストリチナヤ」を排水溝に流す動画がツイッターに投稿されている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0ac1692c44595ffd71e86396c397b101d4393b54