【ワシントン=坂口幸裕】ウクライナの隣国ベラルーシがロシアを支援するため、ウクライナに軍派遣を準備していることがわかった。米紙ワシントン・ポスト(電子版)が27日、米政府高官の話として伝えた。早ければ28日にも派兵を始める。

ロシアとベラルーシは急接近している。ロシアはウクライナ北部と国境を接するベラルーシに3万人規模の部隊を送り、侵攻の拠点の一つとした。米政府はロシア軍がベラルーシ国境から南下して首都キエフに進軍し、親欧米のウクライナ現政権の転覆を狙っているとの見方を示す。

ベラルーシはロシアによる核兵器配備の受け入れにも前向きな姿勢を示す。ベラルーシの国営メディアによると、ルカシェンコ大統領は17日、外部からの脅威に直面した場合、自国への核兵器配備を容認することもあり得るとの認識を示した。

27日には憲法改正の是非を問う国民投票を実施し、自国を非核地帯とする現行の条文の削除などを賛成多数で承認した。

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