2021年1月には、トランプ前大統領の支持者によって、連邦議会議事堂が襲撃されるというセンセーショナルな事件が発生したが、それにもかかわらず、いまだ米国内でのトランプ人気は根強い。一方のバイデン政権は、当初の期待値が高かったせいもあるが、コロナ対策の失策や、インフレ加熱に国民生活が脅かされている影響などもあって、支持率が低下している。2022年の秋には、大統領選挙の中間選挙が予定されているが、ここで民主党の敗北――それも惨敗を予測する声も上がっている。そうなると、考え得るのがトランプ政権の復活だ。

「トランプ前大統領の基本構想は『アメリカンファースト』ですが、これは突き詰めると、米国の従来型の体制――米ドルと金融、軍事による世界覇権――を打破すべく、米ドルや米軍を世界から引き上げて、一ローカル国家に戻るというもの。この構想の下に政治が断行されれば、米ドルは基軸通貨としての役割を終え、米軍は世界の警察として機能しなくなる可能性があります」https://news.infoseek.co.jp/article/postseven_1725750/?p=2