1日午後、宮崎県延岡市の旭化成の「東海工場」の敷地内で爆発が起き、消防によりますとこれまでに1人がけがをしているほか、1人と連絡が取れなくなっています。
1日午後2時前、延岡市水尻町にある旭化成の「東海工場」で「火災が起きている」と消防に通報がありました。
消防によりますと午後3時半現在、この爆発で30代の男性がけがをしているほか、20代の男性と連絡が取れないということです。
けがをした30代の男性は意識はあり、自力で歩ける状態だということです。
爆発が起きたのは旭化成のグループ会社「カヤク・ジャパン」の東海工場で、花火や弾薬に使用される火薬の製造などを行っていて、敷地内には「工室」と呼ばれる建屋が20棟ほど建ち並んでいるということです。
この建屋では、火薬の原料となるニトログリセリンを製造していたということですが、旭化成本社によりますと、この建屋が爆発のあと無くなっている状況だということです。
爆発が起きた当時、この建屋には複数の従業員がいたということですが、行方が分からなくなっているのはこのうちの1人だということです。

午後4時現在、火が消し止められたという情報は入っていませんが、延焼のおそれもなく危険物の流出もないということです。
消防は連絡が取れなくなっている男性の捜索を続けています。
爆発が起きた現場は、JR延岡駅から北東に5キロの工場地帯です。

・グループ会社の工場 “建屋1棟消えるほどの爆発”
・現場周辺の複数の住宅で窓ガラス割れる
・近くに住む人「ドーンという音 窓ガラスや家が揺れた」

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220301/k10013507141000.html