ファイナンシャルタイム
クレムリンに衝撃 日本の制裁全面参加はロシアにとっては寝耳に水。

欧州の経済制裁が最高レベルまで引き上げられるのはクレムリンは折り込み済みであったが、日本の全面参加には狼狽を隠せなかった。
資源大国ロシアであるが、ロシアへの日本のエネルギーの依存度は低い。しかし、ロシアにとってはエネルギー以外の産物の輸出先としては中国に匹敵するお得意様だ。
海産物、木材など輸出先の限られる産物を適正な取引ができ、なおかつ輸入品も精密部品、さらに禁輸されている欧米の機器の代替部品の経由先としても日本は使われていた。
近年、日本によるロシアへの投資額もうなぎ登りであり、ロシアにとってアジアは裏口であり、日本は中国に匹敵する出資国である。
その日本が経済的損失を省みず、全ての取引を停止した。もし、日本がロシア中央銀行との取引からも離脱した場合、中国ではとてもルーブルを吸収しきれない。
日本の一撃によりルーブルが紙切れになる。
このようなリスクを負うとはロシアは思ってもいなかった。
前政権とは蜜月であり、同じ政党の政権がこのようなことをするとは思わなかったはずだ。

ロシアにとっては想定外の中の想定外が起きた。リスクマネジメントの埒外の事が急に起きた。
ロシア経済は日本の一撃により崩壊する。