荒川弘の人気コミックを山田涼介(Hey! Say! JUMP)主演で実写映画化した『鋼の錬金術師』(2017)の続編となる完結編が、二部作連続で劇場公開されることが発表された。
前編「復讐者スカー」が5月20日、後編「最後の錬成」が6月24日にそれぞれ公開される予定となっている。

 「鋼の錬金術師」は、2001年に「月刊少年ガンガン」で連載を開始し、これまで2度アニメ化もされている人気コミック。
2021年に連載開始から20周年を迎え、新プロジェクトとして新たな実写映画の劇場公開が決定した。
2017年12月に公開され、興行収入約12億円のヒットを記録した第1作の続編となり、原作の最終話までを二部作で描く完結編となっている。
完結編のタイトルとして前編には「復讐者スカー」、後編には「最後の錬成」という副題が付せられている。

 『復讐者スカー』は、原作でも人気の“傷の男(スカー)”が中心になる物語で、右腕に分解の錬成陣を刻み込み、かつて国軍によって滅ぼされたイシュヴァールの民の復讐のために、すべての国家錬金術師の抹殺を誓う男のストーリーが描かれる。
『最後の錬成』は、原作のクライマックスシーンである“お父様”との戦いと、その後のエドとアル、そして仲間たちの姿が描かれていくことになる。
監督を曽利文彦が担当する。

 前作に引き続き、主演の山田が“鋼の錬金術師”の二つ名を持つ主人公の国家錬金術師エドワード・エルリックを演じ、本田翼がエドとアルの幼なじみで機械鎧(オートメイル)技師のウィンリィ・ロックベル役、ディーン・フジオカが“焔の錬金術師”の二つ名を持つ国家錬金術師ロイ・マスタング大佐にふんする。
また、蓮佛美沙子がアメストリス軍のリザ・ホークアイ中尉役、佐藤隆太がマース・ヒューズ中佐役、本郷奏多がホムンクルスのエンヴィー役、内山信二がグラトニー役をそれぞれ続投する。

 本作から出演する新キャストとして、エドとアルの父親であるヴァン・ホーエンハイムと、ホムンクルスたちの生みの親であるお父様の二役を内野聖陽、主人公エドの命を狙うスカーを新田真剣佑、そしてアメストリス軍の大総統キング・ブラッドレイを舘ひろしが演じる。

 そのほか、渡邊圭祐(リン・ヤオ役)、黒島結菜(ランファン役)、筧利夫(フー役)、山本耕史(アレックス・ルイ・アームストロング少佐役)、栗山千明(オリヴィエ・ミラ・アームストロング少将役)、山田裕貴(ゾルフ・J・キンブリー中佐役)、仲間由紀恵(トリシャ・エルリック役)、風吹ジュン(ピナコ・ロックベル役)、藤木直人(ユーリ・ロックベル役)、奥貫薫(サラ・ロックベル役)、寺田心(セリム役)、ロン・モンロウ(メイ・チャン役)、遼河はるひ(イズミ・カーティス役)といった面々も名を連ねている。

 あわせて予告編映像も公開。
崩れ落ちた遺跡の中に立つエドの後ろ姿と、何かを見上げるような横顔、そして激しい炎に包まれたマスタングのシルエットの映像に「約束の日がもうそこまで迫っている。この国と国民は全て消滅する」というセリフが響く。
そして、復讐に燃えるスカーが登場し、エドとアルとの戦いや街中での激しいアクションシーンなどが続いていく。
ナレーションをアニメ版「鋼の錬金術師」でエドの声を演じる朴路美が担当している。

https://www.cinematoday.jp/news/N0128896
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https://youtu.be/7KIR7Y7FBvQ