日本のキオクシア発の供給に支障が生じ、NAND型フラッシュメモリーの価格が乱高下した。世界1·2位のNAND生産会社であるサムスン電子とSKハイニックスが、反射利益を得るという見通しが出ている。
1日、関連業界によると、米ウェスタンデジタル(WD)は最近、NAND価格を10%引き上げると顧客会社に知らせた。これに先立ち、米マイクロンも、NAND価格を約10%引き上げると顧客会社に通知したという。
これらのメーカーが値上げを決定したのは、最近、キオクシアで発生した原材料汚染事故を受け、NANDの出荷量が激減したためだ。 2月10日、キオクシアとWDが、三重県四日市と岩手県北上で共同運営する3D・NAND工場で原材料汚染が発生し、稼動を中断した。 汚染されたNANDは、14EB(エクサバイト)程度で、1T(テラバイト)容量のSSD(ソリッドステートドライブ)1400万個を製造できる分量だ。これは、世界のNAND供給量の8%に当たる。
サムスン電子とSKハイニックスは、まだ顧客会社に特別な通知をしていないという。半導体業界では、3D・NANDの現物価格が上昇しており、これらの会社も恩恵を受けると見込んでいる。キオクシアの事故後、価格基準となる512Gb(ギガビット)TLC(トリプレベルセル)NANDは6%、256GbTLCナンドは7%ほど値上がりしたという。 SATA(直列ATA)SSDも、3%高い価格で取引されているという。
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