〈(身長が)170センチない方は「俺って人権ないんだ」って思いながら、生きていってください〉

人気女性プロゲーマー・たぬかなの気になる今後 不適切発言で年収1000万円がパー?

 そんな不用意な発言が〈差別だ〉などと炎上。女性プロゲーマー「たぬかな」さん(29)が所属プロeスポーツチームから契約解除される事態となったが、ある40代の会社員は「若い頃ほどではないにしろ、170センチないのを今でも多少気にしていて、健康診断の時に少し背伸びをしてしまいます」と苦笑する。

 戦後一貫して伸びてきた日本人男性の平均身長が、このところ伸び悩んでいるという。独身研究家でコラムニストの荒川和久氏が言う。

「現在20歳以上の男性の平均が167.7センチと、170センチに満たない状態で、特に18〜19歳の平均(170.3センチ)は30〜40代(171.5センチ)をわずかに下回っています(2019年時点)。今の高校生〜20歳が生まれた頃から、2500グラム以下で生まれる低体重児の数が増え始めたことと相関関係にあるといわれています」

 “3高”がもてはやされたバブル時代ほどではないにせよ、昔から「身長170センチ」にこだわる男性は少なくない。

「年収や容姿など男性が抱くコンプレックスの中でも、今も昔も、若いうちは身長へのこだわりが強い。160センチ台後半の人が身長を聞かれると170センチと答えるのがお約束になっていますが、サバを読んだからといってモテるわけでも、人生が充実するワケでもありません。その数センチを気にするのは本人だけなんですよ」(荒川和久氏)

 たぬかなさんの発言に深く傷ついた“170センチ未満男性”は少なくないというが、身長を気にするのは、どちらかというと男性側だという。

「人と比較して足りていない部分ばかりを気にして自己肯定できない男性は多いと思います。気持ちは分かりますが、足りない部分があるのなら、他でそれを補うという視点の切り替えが大事。世の中の男性のほぼ半数が170センチ未満しかありません。自信のない170センチの人より自信のある167センチの人の方が魅力的に見えるのではないでしょうか。身長にしろ、年収にしろ“足りない病”からの脱却がポイントでしょう」(荒川和久氏)

 医療脱毛の「リゼクリニック」の意識調査(20年)によると、女子大生がパートナー選びで重視するポイントのトップ3(複数回答)は「性格」81%、「価値観」63%、「顔」50%で、「身長」は29%と3人に1人もいない。

 今回の炎上も、男性側の過度な思い込みが遠因、という気がしないでもない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c8e2cb74dc851a4685f3ea93ad3db9de7e2aba32