【サンパウロ時事】南米ベネズエラのマドゥロ大統領は2日、テレビ演説で「われわれは(ウクライナに侵攻した)ロシアに対する制裁を拒絶する。ロシア国民の経済的自由の権利を擁護する」と表明した。

【図解】ベネズエラ

 独裁色を強める反米マドゥロ政権は西側諸国の厳しい制裁対象となっており、ロシアへの依存度を強めている。

 マドゥロ氏は「ロシアとの通商関係を維持し、必要とする物を何でも売る用意がある」とも強調した。ただ、ベネズエラはマドゥロ政権の失政などが原因で経済が破綻し、極度の物資不足に陥っている。

 さらにマドゥロ氏は、ロシア軍の侵攻がウクライナの核武装を阻止するための自衛措置だったと、ロシアのプーチン大統領と同様の主張を展開。制裁は西側諸国がロシアを破滅させるために仕掛けた経済戦争だと断じた。 
https://news.yahoo.co.jp/articles/32fe62e4cbd6ca2fd0c770be5fc66709737ac667