顔や名前は、その人にとって大事なアイデンティティだ。
にもかかわらず、メディアが、黒人の著名人の顔や名前を間違えて報じることが後を絶たない。
アメリカの大手紙ニューヨーク・タイムズは、女子テニスのセリーナ・ウィリアムズ選手について紹介する記事で、顔写真を別の人と間違えて掲載した。
その写真は、同じくテニス選手で姉のビーナス・ウィリアムズ選手のものだった。
セリーナ・ウィリアムズ選手は、グランドスラム(4大大会)で23のタイトルを獲得。アスリートとしての功績に加え、起業家・慈善家としても、女性やマイノリティの人々が活躍の場を広げるための取り組みを続けてきた。
ウィリアムズ選手は自身のTwitterで、ニューヨーク・タイムズの掲載紙の写真とともに、顔写真の誤掲載について「どこまで進んでも、まだ不十分だと思い知らされる」とコメント。抗議の意を示した。
アメリカのメディアが、黒人の著名人を間違えて報じたことは、これまでにも複数回あった。
ロサンゼルスのテレビ局KTLAは2014年、生放送のインタビューで、レポーターのサム・ルービンさんが、俳優のサミュエル・L・ジャクソンさんを、同じく俳優のローレンス・フィッシュバーンさんと間違えたことがあった。
ジャクソンさんは番組中に「私たちは似ていません。黒人で有名な人はみんな似ていて見分けがつかないというのか?」と抗議した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1cd85cb85342cd0bbc26aeb3d3af402df6e8715a