さいたま市立大宮北高校は、2022年度からユニクロの既製服を制服として採用する。現在の制服も併用する。
ユニクロ製が学校制服に導入されるのは全国初とみられる。購入費用は現在の4分の1ほどで済むという。

 ユニクロによると、三重県鳥羽市立中2校が「準制服」として採用している。同市教委によると、準制服は式典などがない日に
着用する普段着で、正式な制服とは異なる。

 大宮北高は、男子生徒は黒の学生服、女子生徒は紺のブレザーとスカートを制服としている。
ある女子生徒からスカートをはきたくないとの申し出があり、21年2月から女子生徒のスラックス着用を認めている。
筒井賢司教頭によると、21年度は女子生徒数人が自分で買ったスラックスをはいているという。

 今回は暫定的な措置ではなく、男女を問わずに着用できる新たな制服を決定した。複数の大手アパレルチェーンの
既製服を検討した結果、ユニクロ製は制服に転用でき、価格や品質も問題ないと判断した。
現在の制服は5万円前後かかるが、感動ジャケットなど上下で1万〜1万2000円程度で済み、一部は自宅で洗える。

 ユニクロはネット通販でオーダーメードに近い幅広いサイズを提供している。
どうしても合うサイズがない場合は、似た服を生徒が用意することも同校は認める。
筒井教頭は「以前から横並びでないことにも取り組む学校だった。
『式典などで全員そろっていなければいけない』との考えを学校が変えれば良いと発想を転換し、
採用が決まった」と話す。
https://mainichi.jp/articles/20220302/k00/00m/040/238000c