ロシアは1998年のような経済「崩壊」に向かっている−JPモルガン

JPモルガン・チェースは、ロシア経済の「崩壊」が1998年のデフォルト(債務不履行)後と同程度になる可能性があるとの見方を示した。
ウクライナ戦争に関する各制裁措置がロシアの輸出に及ぼす影響を考慮に入れている。

  エコノミストらはリポートで、ロシアの国内総生産(GDP)の「ピークから底」までの落ち込みは
「1998年の債務危機と同程度」の11%前後となると推計。
中央銀行に対する制裁に加え国際銀行間通信協会(SWIFT)の国際決済ネットワークからの排除がロシアの原油とガス輸出の障害になると分析した。

  「ロシアの輸出収入は抑えられ、経常収支の大幅な黒字にもかかわらず、
資本流出はすぐに起こるだろう」とし、「輸入とGDPは急減する」と予想した。

 プーチン大統領のウクライナ侵攻を受け米国などがロシアを金融市場から締め出そうとしているため、
買い手はロシアとの取引を避け、トレーダーらは記録的な値引きで同国産原油を売ろうとしている。
ロシア中銀に対する制裁により、ルーブル防衛も困難だ。


https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-04/R87W6KDWRGG201