洋上風力の雇用3万7千人 秋田県沖と港湾区域、県が試算

秋田県は4日、本県沖と秋田、能代両港湾区域内で進む洋上風力発電事業について、風車の建設や保守などで計約3万7千人分の雇用効果が生まれるとの試算を明らかにした。20年間の運転を想定し、経済波及効果は計3820億9800万円と推計。県議会産業観光委員会で説明した。

 建設工事や運転・保守、撤去のそれぞれの段階ごとに生まれる直接的な効果に加え、事業に伴って生じる宿泊や飲食などの間接的な効果を推計、合算した。

 本県沖では5海域で事業が計画されており、建設工事の段階では約1万5千人分の雇用効果、1611億円の経済波及効果を見込んでいる。

 県は県内企業の技術向上や人材育成を支援し、関連業務への参入拡大を後押ししていく方針。
経済波及効果、3820億9800万円と推計


 県が試算した洋上風力発電事業の経済波及効果は3820億9800万円で、このうち93%に当たる3551億900万円が本県沖5海域での事業に伴うものだった。

https://www.sakigake.jp/news/article/20220305AK0004/