https://japan.cnet.com/article/35184415/

ウクライナはロシアによる侵攻を受けて、ドメイン名の管理などを担う非営利団体ICANNに対し、
「ru」「su」などロシアのトップレベルドメイン(TLD)と、同国に関連するSSL証明書の取り消しを要請した。
要請を行ったのは、ICANNのウクライナ代表であるAndrii Nabok氏と、ウクライナ副首相兼デジタル変革相のMykhailo Fedorov氏だ。

 これに対するICANNの回答は、ノーだった。

 ICANNの最高経営責任者(CEO)兼プレジデントであるGoran Marby氏はその旨を書簡で伝え、
「ICANNは、ウクライナと世界のインターネットのセキュリティ、安定性、レジリエンシーの支援を続ける準備ができている」と締めくくった。

 Fedorov氏は、欧州、中東、中央アジアの一部地域を管轄する地域インターネットレジストリーのRIPE NCCにも、
ロシアがIPv4とIPv6のアドレスを使用する権利を取り消し、同国のDNSルートサーバーを遮断することを要請していた。

 RIPEはこの要請を既に拒否している。RIPE NCC執行委員会は、「通信手段は、国内政治紛争、国際紛争、
または戦争の影響を受けてはならない。これには、正しく登録されたインターネットのナンバリングリソースの提供が含まれる」と述べた。

 これらの動きは意外ではない。インターネット関連組織の人々はこれまでに、要請に応じるべきではないとの姿勢を明らかにしていた