世界的な景気への懸念や様々なイベントリスクの中で世界の株式市場は堅調を保っているが、それを支えているのは、言うまでもなく米国株の好調さである。

 しかしながら、米国株はなぜこんなにも上がるのか、そしてそれはまだ続くと見るべきなのか。

 米国株の1949年末以降の株価(S&P500)の推移を示したものが図1である(1949年末を1として表示)。
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長い目で見れば米国の株価は、一見急激に上昇し続けていることが分かる。パッと見た感じでは、危険なほど上がりすぎているようにも見えるが、それは単なる見た目のマジックであり、価格の絶対値ではなく上昇率で見てみると、実はそれほど不自然なものではない。
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