アンジェリーナ・ジョリー、難民の「平等な権利」訴え。ウクライナ侵攻前から世界には8200万人の難民がいる

「1人の難民がウクライナから国境を越える前に、世界ではすでに8200万人以上が故郷を追われていましたーー」

【画像集】難民キャンプで子どもたちと交流するアンジェリーナ・ジョリー

俳優のアンジェリーナ・ジョリーが、ウクライナからの難民と同じように、世界中の難民は平等に扱われる権利があると訴えた。

ジョリーは2001年にUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)親善大使に任命され、2012年からは特使を務めている。これまでに何度も難民キャンプを視察するなど、難民を支援してきた。
紛争や迫害で故郷を追われた難民は8200万人以上

ロシアによるウクライナ侵攻が現地時間2月24日に始まり、ポーランドなどの近隣諸国では、ウクライナから避難する人々を受け入れ、人道支援を行っている。

UNHCRの発表によると、3月3月時点で100万人以上の難民が近隣諸国に流出しており、ウクライナ国内では1200万人が救済と保護を必要としているという。

こうした状況を受け、ジョリーは3月4日にインスタグラムを更新。

「1人の難民がウクライナから国境を越える前に、世界ではすでに8200万人以上が故郷を追われていました。これは今までで最も多い数字です」とし、ウクライナ侵攻前より、世界には、紛争や迫害などによって故郷を追われた難民が多くいることを指摘した。

8200万人の中には、難民の中で最多のシリア難民が600万人以上、ロヒンギャ難民が100万人以上、さらに「イエメン、ソマリア、アフガニスタン、エチオピア、その他の多くの場所で、国内避難民として暮らしている人々が4800万人近くいる」と説明。何年も前から現在に至るまで、様々な国や地域から逃れた難民が、保護を求めていることを訴えた。

最後には、「すべての難民と避難民が平等な待遇と権利に値する」と結び、各地の難民の数を記した画像も投稿した

https://news.yahoo.co.jp/articles/127c85123c12ced19424dbd4505d63ef2dfabfc3