様子が変わってきたな、と感じたのは去年の衆院選(2021年10月)のあたりからです。

――どのように変わりましたか?

赤松 その頃、野党の方々が、ジェンダー平等を過度に打ち出すようになったでしょう。

――立憲民主党は、2022年夏の参院選の公認候補は、半数を女性にする方針を明らかにしています。そういった姿勢のことでしょうか。

赤松 いや、2021年の衆院選の時点で、例えば共産党は公式な政策集に「非実在児童ポルノ」という言葉を登場させ、「非実在児童ポルノは、現実・生身の子どもを誰も害していないとしても、子どもを性欲や暴力の対象、はけ口としても良いのだとする誤った社会的観念を広め、子どもの尊厳を傷つけることにつながります。」と記しました。

 これは石原都知事時代の「非実在青少年」を思い起こさせる言葉ですが、被害者がいなくても風紀が乱れるから創作物を規制せよということで、ずいぶん方針が変わったような印象を受けました。

――たしかに、「共産党は表現規制の容認に舵を切ったのか」と話題になったのも昨年の10月頃でした。