ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響で歯の治療に使う銀歯の材料となる金属のパラジウムの価格が
急上昇しているのを受けて、神奈川県横須賀市にある歯科医院では、このまま価格の高騰が続けば、
経営を圧迫するとして危機感を募らせています。

神奈川県保険医協会によりますとウクライナ情勢の悪化で、歯の治療に使う銀歯の材料となる金属のパラジウムの
価格が急騰し詰め物やかぶせ物に使う「金銀パラジウム合金」の価格が急上昇しています。
こうしたなか、横須賀市の歯科医院では、仕入れ価格は30グラムあたり2万円近く値上がりして、
診療報酬の基準となる価格よりも1万円以上、高くなっているということです。
金銀パラジウム合金の価格は、これまでも上昇傾向にありましたが、ウクライナ情勢の悪化が
追い打ちをかけているとしていて、歯科医院ではこのまま価格の高騰が続けば、持ち出しが増え、
経営を圧迫して、人件費などを削らざるを得なくなると、危機感を募らせています。
神奈川県保険医協会の理事で、平川歯科医院の田中敏章院長は「合金価格の高騰が続けば、
歯科の経営を圧迫するだけでなく、診療報酬も上がるため、結果として患者の負担も増える。
国に対応を求めたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20220303/1000077380.html

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パラジウムの値段がやばい