春秋(3月4日)
ttps://www.nikkei.com/article/DGXZQODK034Y50T00C22A3000000/
ロシアによるウクライナ侵攻で世界の安全が揺らぐなか、日本国内に米国の核兵器を配備し、共同で運用する核シェアリングを
議論すべしという声が沸き起こっている。自民党の一部から指摘が出たのに加え、日本維新の会も議論を求める緊急提言を
政府に提出した。▼「持たず」「作らず」「持ち込ませず」の非核三原則を、不磨の大典みたいに扱う必要はあるまい。しかし、
この侵攻がもたらす緊迫感に刺激され、にわかに勇ましい意見が噴き出す空気のなんと危ういことか。ネット空間には
「目には目を」とばかり、日本の核武装を唱える投稿があふれる。そんな状況下の騒ぎである。