岸田首相、北方領土「固有の領土」 追加制裁にも言及 参院予算委
2022/3/7 17:47

 岸田文雄首相は7日の参院予算委員会で、北方領土を日本の「固有の領土」と表現した。当時の安倍晋三首相が2018年11月の日露首脳会談で平和条約交渉の加速を合意して以降、ロシア側の反発に配慮し極力控えてきた表現だが、ロシアのウクライナ侵攻を受けて元の表現に戻した。

 立憲民主党の小西洋之氏は安倍政権以降、北方領土を「主権を有する領土」と表現してきたと指摘し、表現の変更を求めた。首相は「外交的には『主権を有する領土』という表現を使っていた」と説明し、「『固有の領土』『主権を有する領土』はともに我が国の対応だ」と述べた。

 首相はまた、ロシアへの対応を巡り「さまざまな制裁の可能性はまだある」とさらなる追加制裁の可能性に言及。「状況の変化を見ながら効果的な制裁措置を国際社会と意思疎通を図りながら発動していくことが重要だ」と述べた。日本維新の会の片山大介氏への答弁。



https://mainichi.jp/articles/20220307/k00/00m/010/174000c