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中国と台湾のネット上で「ウクライナ女性」に関する低俗な投稿が相次ぐ…中国当局は「台湾のせい」

ロシアのウクライナ侵攻後、多くの女性と子どもがウクライナから隣国へ避難している。そんな中、中国及び台湾のインターネット上でウクライナ女性をからかうような投稿が問題となっている。ドイツメディアが報じた。

 ドイツメディア「The Voice of Germany」によると、ロシアのウクライナ侵攻後、中国のSNS上では「ウクライナの美女を受け入れよう」という趣旨の投稿が相次ぎ、国内がで物議をかもしている。これらの投稿は「帰る場所のない」ウクライナの友人たちを積極的に受け入れることを主張しているが、その条件を「18歳から25歳の女性優先」などとしている。また、「帰る場所のないウクライナのお姉さんたちを受け入れよう」「ウクライナの美人さんは中国に来て」などといった投稿もあった。

 これを受けて、ウクライナ在住の中国人留学生がSNSに動画を掲載し、「ウクライナの難民美女を受け入れよう」という趣旨の投稿が現地で翻訳され、人々に広く知られていると伝えている。動画によると、首都キエフで中国人が水をかけられる事件も発生しているという。

 報道によると、一部の専門家はこのような投稿が中国社会における男性主義や女性を「モノ」として扱う考え方を反映していると見ている。また、ロシアの侵攻前から、中国では「ウクライナ美人」に関連して「ウクライナでは結婚できない美女が多すぎて問題になっている。中国の独身男性が救いに行かなければならない」などといった投稿が多く存在したという指摘も出ている。戦争勃発後、このような投稿はさらに増えているという。

 このような低俗な投稿は中国だけの問題ではない。台湾においても「台湾男性はお金でウクライナ女性をもらい受けることができるようになったのか?」という主題の文章がインターネット上で投稿されている。この投稿は、「戦争勃発により、台湾に避難してきたウクライナ女性と結婚することができる」と主張した上で「2人以上の子どもを作れること請け合いだ。少子化問題も解決できる」などとしている。他にも「100万(ニュー台湾ドル)でウクライナ美人をもらえるなら、みんな欲しい?」「ウクライナ・ロシア戦争でウクライナ美人と安く結婚できる?」「ウクライナのお姉さんたちに門戸を開放する時だ」などといった投稿が見られる。

 これらの投稿が問題になると、中国当局はこれらの投稿が「台湾のアカウント」からの投稿であると主張し、「台湾と新疆の独立派が手を組み、ウクライナに対する低俗な言論でロシア・ウクライナの軍事衝突を利用してネガティブな世論を形成しようとしている」などと批判した。そして、大部分の投稿がブロックされた。

 報道によると、今回の「低俗な投稿」をめぐる問題について、中国政府は国外の世論に注目された後にようやく対応を開始した。当局の対応が鈍かった理由について、ウクライナに関連する事件は政治的問題に関わるため、当局の「審査員」がすぐに判断を下せなかったのではないかとしている。