今年11月に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会の放送権をNHKとテレビ朝日、フジテレビが獲得することになった。

W杯の放送権は、2002年の日韓大会以来、NHKと民放各社が組織する「ジャパンコンソーシアム(JC)」が一括して獲得してきたが、放送権料の高騰を受け、キー局の足並みがそろわなかった。

全64試合のうち、民放の地上波では、テレビ朝日系とフジテレビ系が各10試合を放送する。NHKは開幕戦、決勝戦を含む21試合を地上波やBSなどで放送する。

W杯放送権は、大会主催者である国際サッカー連盟の仲介役である電通とJCが一括交渉することで高騰の抑制に努めてきた。また、テレビ局の垣根を越えて番組制作することで効率化を図る効果もあった。

しかし、W杯の放送権料は1大会で100億円を超えており、民放全体の収支は2010年の南アフリカ大会で初めて赤字になった。ある民放幹部は「W杯は日本戦が数試合しかなく、費用対効果が期待できない」と話している。
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