>>115
そのトップアタックモードはロシアの戦車が装備する特殊装甲を貫通できるんですか?

この保護装置が初めてメディアに登場したのは今年6月に行われたロシア陸軍の演習で、露メディアは「T-72B3に搭載された保護装置は対戦車ミサイルや徘徊型UAVが意図的に狙ってくる戦車砲塔上部への攻撃(トップアタック)を防ぐためのもので、乗員の間ではサンシェードと呼ばれている」と説明、ロシア国防省も「近い将来他のT-72にも同様の保護装置が導入されるだろう」と語っていた。
つまりウクライナとの国境沿いに展開しているロシア陸軍の戦車は米国がウクライナに供給しているジャベリン、トルコが供給しているTB2の攻撃を意識してサンシェードを戦車に導入しているのだが、ウクライナ陸軍はジャベリンを使用した訓練を23日に公開して「サンシェードを導入した戦車の砲塔上部でもジャベリンは貫通できる」とアピールして注目を集めている。
ウクライナ陸軍はBTRの車体にT-64の砲塔を乗せた標的にジャベリンを使用した訓練風景を公開、この標的にはロシア陸軍が採用しているサンシェードを模したものが取り付けられており、ジャベリンが命中したT-64の砲塔は完全に破壊され「サンシェードによる防御は無意味だ」とウクライナ陸軍は言いたいのかもしれない。
ただサンシェードとT-64の砲塔上部の間にはロシア陸軍が追加していた爆発反応装甲が見当たらず、T-64の装甲もロシア陸軍が投入している戦車より旧式なためウクライナ陸軍のシミュレーション結果がそのまま実戦で再現できるかは謎(そもそもT-64の砲塔がどれだけの標的として使用され装甲が摩耗していたのかも不明)だと米メディアは指摘しているが、ロシア陸軍が恐れているジャベリンをアピールするプロパガンダ的な価値は十分あると見ている。