米国がウクライナで生物兵器を隠れて開発している――。そんな主張をロシア側が展開していることに対して米政府は9日、「ロシアのプロパガンダだ」と反論し、逆にロシア軍が生物・化学兵器を使う予兆だとみて警戒を強めている。

 米ホワイトハウスのサキ報道官は9日、「米国がウクライナで生物・化学兵器の開発をしているという虚偽をロシアが主張し、中国も陰謀論に同調している。明らかに、周到に準備した理不尽な攻撃を正当化するための策略だ」とツイッターに投稿した。「ロシアがウクライナで生物・化学兵器を使う可能性を警戒すべきだ」とも訴えた。
 ロシア側は国防省の報道官らを通じ、米国がウクライナで「生物兵器プログラム」を実施しているなどと情報発信を繰り返している。こうした発言は昨年末から散見されたが、この数日で増えている。

https://www.asahi.com/amp/articles/ASQ3B6T8MQ3BUHBI02G.html