「貯金のルーブル、紙切れに」 モスクワ駐在員が語る現地の生活
https://www.asahi.com/articles/ASQ3B7J6JQ3BULFA028.html
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ウクライナに侵攻したロシアへの米欧の経済制裁で、ロシア経済にはどんな影響が出ているのか。ロシア国内の生活はどう変化したのか。日系企業で働くモスクワ駐在の日本人男性に現地の様子を聞いた。

 「給料はルーブル建てなので、もう紙切れです。それなりに貯金もしていたけど、あきらめるしかない」
男性は赴任と同時にロシアにある外資系の銀行で口座をつくり、給与はルーブルでその口座に振り込まれていたという。制裁によるルーブルの急落で、貯金をしていた口座の貯蓄の価値は3分の1ほど落ちてしまった。
米欧が、国際的な決済システム「SWIFT(スイフト)(国際銀行間通信協会)」からロシアの大手銀行を排除し、ロシア中央銀行がルーブルを買い支えられなくする制裁で合意すると、ロシアの通貨ルーブルの信用不安が一気に拡大。
1ドル=80ルーブル台から一時4割超も下落し、過去最安の水準まで落ち込んでいる。