処理水にデブリ…福島原発廃炉の現在地 脱炭素で“原発回帰”の流れも 震災から11年

国と東電のロードマップでは、最長で2051年に廃炉を完了するとしています。デブリは1〜3号機合わせて880トンあると推定されていて、残り29年ですべて取り出すには、一日80キロ以上取り続ける計算です。
大越健介キャスター:「800トン以上と推測されるデブリを、残り29年と考えた場合、現実的なのかという疑問が正直残ります」

福島第一廃炉推進カンパニー、木元崇宏副所長:「当初、国と決めた中長期ロードマップで(事故から)30〜40年かかるという見込みで作っています。まず、できることをしっかり一歩一歩進めていくことが大事」
「事故から30〜40年」と言い続けて11年が経ちました。

原子力規制委員会・更田豊志委員長:「最終的な廃炉の完了というのは、どのような形を完了とみるか議論があったうえで、時間ですから、現実的に様々な方面に約束できるような年数を確定させるのは、私は技術的に不可能だと思っている。
(Q.現在『残り29年』と発せられていることに、政府の一員としての所感は)それは意気込みなんだと思っています」

https://news.yahoo.co.jp/articles/f8d5ebf02970894c9f7bbe67e5b16976f5effe0a

「安全神話復活、決して許さぬ」 規制委委員長が訓示

原子力規制委員会の更田豊志委員長は11日午前、東京電力福島第1原子力発電所の事故から11年となるのを受け、原子力規制庁の職員に訓示した。
「初心を忘れず、安全神話の復活を決して許さないと誓う」と述べ、安全監視を徹底する姿勢を示した。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59020750R10C22A3EA4000/