ロシア、気化爆弾の使用認める 英紙報道、高い殺傷能力

共同通信
 【ロンドン共同】英紙タイムズは10日、ロシアがウクライナで殺傷能力の高い燃料気化爆弾を使用したことを認めたと報じた。燃料気化爆弾は、シェルターに隠れた人も殺傷する恐れがある兵器で、民間人に使用すれば国際人道法違反になる。

 英国防省は9日、ロシアが燃料気化爆弾を搭載したロケット弾を多連装で発射できるランチャー「TOS―1A」兵器システムを使用したと発表した。タイムズ紙は、ロシア国防省系のテレビ局が実戦投入したと報道したと伝えた。4日にウクライナの首都キエフ北方のチェルニヒウの作戦で使われたという。

 燃料気化爆弾は「真空爆弾」とも呼ばれ、人間を酸欠にさせる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/16142d5accb01655c08457a8222c12cfd3d11330


ロシア相次ぐ国際法違反 原発攻撃・気化爆弾・病院標的

ウクライナに侵攻したロシア軍の戦闘行為に「国際法違反」との批判が相次ぐ。原子力発電所への攻撃や病院への爆撃、大量破壊兵器の使用が指摘される。国際刑事裁判所(ICC)が戦争犯罪と人道に対する罪の疑いで捜査を始めるものの実効性ある抑制策はみえない。ロシアが拒否権を持つ国連安全保障理事会が機能しない現状を踏まえ、国際的な規範の枠組みを再構築する必要がある。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA0455C0U2A300C2000000/