ウソの動画や画像に惑わされないためには、どうすればいいのか。

 偽情報を研究する桜美林大の平和博教授(メディア論)によると、手口は三つのパターンに分類できる。過去に撮影された無関係の動画などを使う「流用型」、加工ソフトを使った「改ざん型」、出来事をでっち上げる「架空型」だ。

 混乱に乗じてSNSで注目を集めようとする人や、主義主張を広めることに利用する人もいる。

平教授は「動画や画像は怒りの感情や共感を喚起しやすく、見た人は衝動的に拡散してしまいやすい。その特性を知った上で、目にした時は一呼吸置き、少し手を止めてほしい。発信者の過去の投稿を調べたり、信頼できるメディアや調査機関、専門家の情報を確認したりすることが重要だ」と指摘する。