ジョーは、力石の葬儀の夜、山谷を飛び出した街をさまよい歩いています。

おでん屋台の客引きに誘われるまま酒を呑んでいると、隣にいたサラリーマン風の男たちが会計で揉めはじめます。

おでん屋の請求額が、法外だったのです。

リング上での殺人も罪になったら刑務所に放り込んでもらえるのにと考えていたジョーは、ここで暴力おでん屋を殴り殺して捕まろうと企てます。

ところが…

おでん屋の二人組みは、意外に強く…いえ、ジョーがあまりに弱く、一方的にやられます。

ジョーは、誰かに痛めつけられることを無意識に望んでいたのかも知れません。

倒れたジョーを雪が覆い隠していきます。

都内でこんな大雪が降ったら、それ自体が一大事ですが、おでん屋の少し前に東京タワーの見えるとこを歩いてるので、まだここは東京都内なのでしょう。

よく考えると暴力おでん屋からの無銭飲食には成功しています。よくやったと言っておきましょう。