日本が保有する象牙の在庫量は圧倒的だ。20年末時点の日本政府の報告によると、日本の象牙の在庫は244トンで、一本牙の全形が178トン(1万7000本弱)、分割された象牙が66トンだった。
このほか、象牙を使った印鑑が96万8000本、アクセサリーとその部品が318万個となっている。
象牙は1990年のワシントン条約で輸入が禁止されているため、現在の在庫品はそれ以前に輸入されたり、限定的な解禁により輸入されたものと考えられているが、JTEFの調べでは、出所と取得時期が不明な象牙が大量に流通している。
日本の在庫が占める割合は、2021年2月28日時点でワシントン条約事務局に報告されている数字に当てはめると、アジア全体の89%、世界全体の31%を占める。
「会議でも各国が注目するのは日本の在庫の大きさだと思う」と坂元さんは語る。

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