今回、千葉教授のグループではイモリの皮膚に注目し、日本固有種「アカハライモリ」の全身のさまざまな部位から皮膚を切除して傷口の再生を観察した。



すると、おなかの赤や黒の模様を除けば、イモリの皮膚が傷痕を残さず、ほぼ完全な形で再生することを確認。その過程で、イモリの持つ独特な皮膚再生のメカニズムも明らかになったという。

「私たちヒトの場合、ケガをして皮膚が傷つくと、最初に『かさぶた』ができます。その下で患部が炎症を起こして『線維芽細胞』という細胞が誘導されると、そこからコラーゲンなどの線維性タンパク質を分泌。これが傷口を固めることで皮膚を再生します。

この過程を『線維化』といって、傷口を素早く閉じることができる半面、傷つく前の細胞とは異なる組織が傷口をふさぐので、どうしても『瘢痕(はんこん)』と呼ばれる傷痕が残ってしまいます。



ところがイモリの皮膚の場合には、この線維化が起こりません。しかも傷口の周りだけでなく、その周辺の表皮の細胞が通常のおよそ2倍のスピードで分裂して、そのまま素早く傷口をふさいでしまうので、傷痕も残らず、患部の炎症も長引かない。

たとえるなら、洋服の破れた部分を縫い糸や当て布でふさぐのではなく、洋服全体のサイズがギュギュッと伸びて大きくなり、それで緩んだ部分がそのまま破れ目をふさいでしまうようなイメージで、皮膚が再生することが明らかになったのです」(千葉教授)



【驚愕サイエンス】イモリ再生医療が人類を救う! 傷痕が残らない! がんにならない! 臓器も手足も生えてくる!?(週プレNEWS) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/cbebbf9e02dfa77b11b1da9ad923b574cb005c93
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