米南部アラバマ州でこのほど、珍しいトウブインディゴスネークが見つかった。
過去60年でわずか2度目の発見だった。
野生のトウブインディゴスネークが今回見つかったのは同州で行われている再導入プログラムの成功を意味しているといえそうだ。

アラバマ州の野性生物当局はフェイスブックへの投稿で、ヘビが見つかったと報告。
自然界で生き物を復活させるのは非常に困難な作業だが、成功の一歩一歩を祝いたいと述べた。

トウブインディゴスネークは米国が原産のヘビとしては最大級で、かつてはアラバマ州のいたるところで見つかった。
しかし、生息地の減少が主な要因で、1950年代にアラバマ州では絶滅していた。

しかし、トウブインディゴスネークは生態系の中で重要な役割を果たしている。
オーバーン大学自然史博物館が運営するアラバマ州自然遺産プログラムの動物学者、ジム・ゴドウィンさんはCNNの取材に対し、トウブインディゴスネークについて、歴史的に、生息しているダイオウマツの森で食物連鎖の頂点にいると説明。
生息数の減少は生態系の他の生き物に対して「波及効果」を及ぼすと指摘した。

このため、アラバマ州の自然保護活動家が2006年にトウブインディゴスネークを州内で再び生息させるための計画を開始。
ジョージア州で発見された野生のトウブインディゴスネークを飼育して繁殖させ、10年にはコネイク国有林に繁殖した最初のヘビを放っていた。

野生のトウブインディゴスネークが見つかったということは、繁殖して放ったヘビが生き延び、子孫を残したことを意味している。

最終的には、健全で存続可能な生息個体数の形成に向けて合計300匹のトウブインディゴスネークを放つことを目指している。

https://www.cnn.co.jp/fringe/35185279.html
https://i.imgur.com/J6ZjRzD.jpg