2度の児相保護も防げなかった7歳男児の死、壁となった家裁の承認 どうすれば救えたのか
山脇由貴子 心理カウンセラー 家族問題カウンセラー
2/23(水) 9:01
https://news.yahoo.co.jp/byline/yamawakiyukiko/20220223-00283266

児相2回保護も事件防げず 第1子・2子生後まもなく死亡受け

 神奈川・大和市で3年前、当時7歳の次男を殺害した疑いで、42歳の母親が逮捕された事件が起きました。大和市は、次男が生まれる直前に、第1子と第2子が生後まもなく死亡していることを伝えられ、児童相談所で2回保護していたが、事件は防げませんでした。なぜ防ぐことが出来なかったのでしょうか。

適切だった児相の対応
(略)
 雄大君は2015年3月に自宅に戻りましたが、2017年4月に三男が原因不明で死亡した為、児童相談所は2度めの一時保護を実施しました。適切な対応だったと言えます。
 児童相談所は施設入所適当と判断しましたが、母親が同意しなかった為、身体的虐待があるとして、家庭裁判所に申し立てをしました。家庭裁判所の判断が得られれば、児童相談所は親の同意なくとも、子どもを施設に入所させることが出来るからです。ですが、家庭裁判所は施設入所ではなく、在宅指導が適当との判断を出し、児童相談所は雄大君を自宅に戻さざるを得なくなり2018年11月に雄大君は保護解除となりました。そして2019年8月に亡くなってしまったのです。