18歳の女性副社長は立ち上がった 戦火のウクライナ人たちに仕事を

今月15日、ウクライナ西部リビウに暮らすスラバ・イェジョブさん(33)はオンライン会議システムを通じて語った。最初はこわばった表情を見せていたが、徐々に笑顔が浮かんだ。

大阪市のコンサルティング会社「ネクストエージ」によるオンライン面談だ。副社長で、立命館守山高校3年の中井咲希(さき)さん(18)が通訳を兼ねて見守った。

イェジョブさんは首都キエフで電気通信会社に勤務していた。ロシア軍の侵攻が始まった2月24日、母や兄の妻ら4人を連れて避難した。

今はリビウの知人のアパートに身を寄せて安全は確保しているものの、仕事を失ったという。

面談の結果、横浜市の医療関連会社のウェブサイト制作を担ってもらうことが決まった。サイトの設計からデザイン、システム開発まで手がけ、着手金500ドル(約6万円)、成果報酬1千ドル(約12万円)がそれぞれイェジョブさんに支払われる。

「ポーランドやスロバキアからの支援物資に助けられているが、自分の力でも何かできないかと考えていたところだった」とイェジョブさん。エンジニアの友人の助けも借りながら、仕事に取り組みたいという。
https://www.asahi.com/sp/articles/ASQ3S52CDQ3KPTIL031.html
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