
「日本がサハリン1から輸入している原油は全体輸入量の1%ほどですから、その分は中東から賄えます。問題は、サハリン2から輸入しているLNG(液化天然ガス)ですよ」
とは、さる大手商社の関係者。
「サハリン2のLNG生産量は年産で約1千万トン。その内、600万トンが日本に向けて輸出されていて、日本全体の輸入量の10%弱に当たります」(同)
サハリン産が重宝されているのにはワケがある。
「2日もあれば、日本まで輸送できるからです。例えば中東からだと、2週間以上かかってしまいます」(同)
サハリン以外から輸入すると、物流コストが余計にかさむというのだ。
■夏に計画停電の可能性も
では仮に、日本が撤退を決めた場合、どうなるのか。
「今、LNGはサハリン2から長期契約で安定供給されており、1英国熱量単位で10ドル程度です。しかし、他国から買い付ければ、その額は60ドルまで跳ね上がる可能性があります」(同)
その差額は50ドル。輸入量600万トン分で試算すれば、およそ2兆円の負担増だ。これは消費税を1%増税するのに等しく、当然家計は苦しくなる。
https://news.nifty.com/article/world/worldall/12280-1540590/
したがって、
「資源のない日本がサハリン2をはじめ、ロシアのエネルギー資源ビジネスから撤退することについては、国益を踏まえて慎重に検討を重ねる必要があります。そもそも電力需給が逼迫(ひっぱく)している折、虎の子のLNGを失えばこの夏、計画停電を余儀なくされる恐れすらある」(政府関係者