肥沃な木々
小鳥の鳴きごえ
崖の下に広がるのは、どこか懐かしい街並み
一歩踏み出せば、遠くには大河が見えそうだ

まるで異世界のようなその風景に飛び込むと、下痢臭い臭いは止み、草と陽射しの臭いがした

街へ降りれば、見たことのある貌がたくさん見えた
いつまでも優しかった、祖父母
決して暴力を振るわず、どこまでも深い愛情で包み込んでくれた、母
厳格だったけれど、いつだって子のことを考えてくれた、父

ああそうだ


楽園は、天国は、



ここに、あったんだ