福島県郡山市は23日、約8年間にわたり脳腫瘍(しゅよう)やがんなどの病気を装い110通の診断書などを偽造し、不正に療養休暇を取得していた元主査の50代女性を、有印私文書偽造・同行使と詐欺の罪で県警郡山署に刑事告訴し、発表した。

 市によると、元職員は2012年6月から20年6月までの約8年間、脳腫瘍、卵巣がん、乳管がん、胃がんなどの病気を発症したと偽り、医療機関の診断書や領収書などを自分のパソコンで偽造し、計1324日間の療養休暇と病気休職を不正に取得したとされる。19年12月に、健康上の理由で退職した後も「傷病手当金」を得るため、偽造を続けていたという。

 市の聞き取りに対し、元主査は「職場に行くのがつらく、休みたかった。身体的な病気であれば周囲から同情してもらえると思った」と話し、偽造する際はインターネットで実在する医療機関や医師の名を調べたと説明したという。

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