あまりの巨大さからギネス記録申請時にDNA鑑定が要求された世界最大のジャガイモが「ジャガイモではない」と判明しました。

世界記録を大きく塗り替えると騒がれていたジャガイモは、2021年8月にニュージーランドのコリン・クレイグ=ブラウンさんとドナ・ブラウンさんが収穫したもの。
これまでのジャガイモの世界最大記録はイギリス・ノッティンガムシャーで収穫された4.99kgの個体でしたが、ブラウン夫妻が収穫したのは約1.6倍となる「7.9kg」という個体。
大きさだけでなくその形状もデコボコと特徴的で、ブラウン夫妻は「ダグ」という名前を付けてかわいがっていました。

しかしブラウン夫妻がダグのギネス記録を申請しようとしたところ、その見た目や大きさからギネス認定委員会側が「DNA鑑定」を要求するという事件が発生。
ダグのDNAを抽出して、ジャガイモのDNAデータを2000種類以上も保管しているというスコットランド政府農業農村経済局傘下の科学調査機関・Science & Advice for Scottish Agriculture(SASA)で鑑定を行うという流れになりました。

こうして行われた検査の結果、ダグは「ウリ科植物の塊茎」だと判明。
ナス科に属するジャガイモとは分類が異なることが明らかになりました。

この結果を受け、コリンさんはダグがジャガイモの味がした理由について、「ダグが生えてきた苗がナス科植物とキュウリの交配種かもしれない」と推測しているとのこと。
コリンさんはインタビューに対して気落ちしたと答えていますが、「本気でジャガイモ栽培に取り組もうという気になりました。専門家の皆さんと一緒に、これまで蓄積していた知識や科学的ノウハウをいかしてね。世界最大のジャガイモを作るために、全力を尽くしたいと思っています」と前向きな姿勢も見せています。

なお、ダグはまだ冷蔵庫に置かれているそうですが、コリンさんいわく「ウォッカ作りの材料にしてみる」そうです。

https://gigazine.net/news/20220327-worlds-heaviest-potato-turns-out-not-potato/
https://i.imgur.com/dOnzxKi.jpg
https://youtu.be/La1s0aamtnc