日米豪印戦略対話(にちべいごういんせんりゃくたいわ)、または四カ国戦略対話(よんかこくせんりゃくたいわ、英語:Quadrilateral Security Dialogue)は戦略的同盟を組んでいる日本、アメリカ合衆国、オーストラリアおよびインドの四カ国間における会談で、二カ国間同盟によって維持されている。通称はQuad(クアッド)。

対話は当時、日本の首相であった安倍晋三によって提唱され[1][2]、その後ディック・チェイニー米副大統領の支援を得て、ジョン・ハワード豪首相とマンモハン・シン印首相が参加し開催された。対話はマラバール演習の実施に繋がった。四カ国対話の定例化について、日本は安倍政権時代から目指してきた。

しかし、地域の枠組みとしてQuadの存在感を高めたい日本や米国に対し、印は伝統的に「非同盟」主義を取る中、対中包囲網の色彩が色濃くにじむQuadには、「米同盟の一員と見なされかねない」との懸念が根強かったため及び腰だったが、2021年9月24日に当時の日本の首相であった菅義偉は印側の歩み寄りを促し、Quadを毎年開催することで合意形成に成功した[3]。