お前ら、泣けるだろ
これが日本人だ

●沖縄戦のとき、沖縄の人たちは「鉄の嵐」といわれる、地形も変わるほどのものすごい米軍の艦砲射撃の中で、穴倉で兵隊も民間人も閉じ込められていた。
水も食糧も尽きようとしていたとき、一時だけ砲撃が休まったことがあった。その間に人々は穴からはいずり出して、病人を運び、食糧を調達した。
その時、人々が海の方向で見たものは、米戦艦に向かって一機、また一機と突っ込んでいく特攻機の姿だった。沖縄の人々の命を長らえるために、
一人一人の特攻隊員が命を捧げて、そのわずかな時間をつくってくれた。沖縄県民たちは、両手を合わせ涙を流した…。
という話を沖縄の手登根安則さんから聞いた。これが日本人である。