キャリコネニュースの「手取り20万円以下」の読者を対象としたアンケートには、厳しい節約生活を綴る回答が少なくない。
しかし、秋田県に住む手取り月17万8000円の独身女性(30代前半/不動産・建設系/正社員/年収250万円)は、

「もう少し節約すればもっと貯金はできるかもしれませんが、別に贅沢してるわけでもなく、自炊や弁当持参などできる節約はすでにやってますし、これ以上生活の楽しさを削って生きるのであれば、死んでるのと変わらないのでは?」

と意見を寄せた。(文:福岡ちはや)

「余暇を楽しむこと程度が贅沢だなんて、貧しすぎると思います」
現在、女性は事務職として働いている。
日頃の生活感については、

「定時帰りができますが、都内で一人暮らしするには(経済的に)厳しいです。家賃、光熱費、通信費、食費や生活費を引いて少しの貯金と交際費が捻出できますが、病院にかかることが多い月や友達の結婚式など、急な出費が重なると首が回りません」

また女性は、次のような本音をこぼす。

「よく買い物や旅行を贅沢品という人がいます。今の自分にとってはそうですが、余暇を楽しむこと程度が贅沢だなんて、貧しすぎると思います。カツカツ、ギリギリ、常に節約。それが当たり前なのでしょうか。同じ手取りでも実家暮らしの人は悠々自適に日常を楽しんでいるようでうらやましいです」

女性は転職も考えているというが、「そもそも事務は給料が20万円前後で稼げる仕事でもありません」と現実を冷静に捉えている。また、

「月額十分な手取りを得る場合に、残業ありきで算出する会社には勤めたくありません。なぜ『8時間で仕事をきっちり終わらせて生活はカツカツ』というのが"普通"なのかがわかりません。もっと最低賃金を上げて、給与の底上げをしてほしいです」

とも主張した。確かに女性の言うように、毎日8時間働いても「生活はカツカツ」という話はよく聞く。
フルタイムで働けば、誰でも普通に生活できる社会になってほしいものだ。

https://news.careerconnection.jp/career/133171/