世界の妊娠、半数が意図せず 国連「人権危機」に警告

国連人口基金(UNFPA)は、30日に公表した今年の「世界人口白書」で、世界の妊娠の約半数が意図しないものであることを明らかにした。
この状況を「人権危機」と呼び、ロシアのウクライナ侵攻で事態はさらに悪化する恐れがあると警鐘を鳴らしている。

UNFPAは、150か国で2015〜19年にあった意図せぬ妊娠と人工中絶の割合を分析。世界では毎年1億2100万件、
1日平均33万1000件の意図しない妊娠が起きており、うち中絶に至るのは6割以上で、その半数近くが危険な処置だった。

意図しない妊娠はすでに「驚くべき」数に上っているが、ウクライナ侵攻などの紛争で性暴力が増え、避妊手段が失われることにより、さらに増加する恐れがあるという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/517ce33e1ce151d2090485898e84244ed283b0da