非常食には“ポテトチップス” 東京・板橋区と湖池屋がポテチ備蓄を促したワケ
https://www.sankeibiz.jp/econome/news/210223/ecc2102231200001-n1.htm
ポテチで「エネルギー補給」

 「カンパンであれば、保管していてもいつの間にか5年の(賞味)期限が来てしまいます。ポテチは少し日持ちもするので、普通に備蓄食料として使えるのではないかと」

 板橋区危機管理室地域防災支援課の藤原仙昌課長は、ポテチ備蓄の意義をこう強調する。ポテチは常温で保存でき、賞味期限は6カ月。賞味期限が近いものから消費し、食べた分を買い足していけば、常に家庭内で一定量を備蓄することができる。これがローリングストックという考え方で、「循環備蓄」とも訳される。

 湖池屋の担当者は「ポテチはエネルギー補給になります。ポテチを食べてほっとしたり…。平時の時もそうですし、有事のときも、心の情緒的ゆとりを思い出す手助けになるのではないかと。日常生活の延長線上に備えをしていただければ」と話す。馬鈴薯(ばれいしょ)を原料とし、油分や塩分を含むポテチは確かに、「もしも」の時の貴重なエネルギー源となりそうだ。