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極小 希少 継承 江戸東京野菜の芽カブ

まるでミニチュア玩具のようなカブは、江戸東京野菜の芽カブ。12代続く農家で東京都足立区の横山修平さん(65)宅では、年末から春に向けて毎日、かわいらしいカブの収穫と出荷が続いている。

 足立区は古くからワケギやアサツキ、タデなど、料理に彩りや季節感を添えるつまもの野菜の栽培が盛ん。

 芽カブは早摘みの小カブで、料亭などでわん物の具材に珍重されている。横山さんは約23アールの農園のうち約10アールで栽培している。

 出荷は細かい指先の作業が多い。直径1センチほどの芽カブを、見栄えがするよう粒をそろえて8株ずつ結束。傷つけないようスポンジで薄皮をむき、白さを際立たせる。10束ごとに箱に入れ、豊洲市場へ出荷。1日に出せる量は20箱ほどだ。

 横山さんは「不ぞろいだったり、傷が付いたりして売り物にならない芽カブをみそ汁にするのが楽しみ」と笑顔を見せる。