埼玉県さいたま市は、10区役所の男性個室トイレにサニタリーボックス(汚物入れ)を設置する。浦和区や桜区など8区役所が既に設置しており、未設置の2区役所も今月中に設置する方針という。

市庁舎管理課や区政推進部などによると、3月に開かれた10区役所の総務課長会議で、市民が出入りすることから、10区役所への設置を促した。浦和区役所では4月1日、庁舎1階の東側と西側トイレの男性個室トイレ5カ所に設置した。10区役所は各区の実状やトイレの大きさによって設置数を判断しているという。

男性個室トイレのサニタリーボックスの設置については、前立腺がんやぼうこうがんの治療を受けた男性が治療後、尿漏れパッドが生活に欠かせず、外出先で捨てる場所を探す必要があると指摘されていた。日本骨髄バンク評議員の大谷貴子さん=加須市=が必要性を訴え、さいたま市議会でも取り上げられた。

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