しかし、その一方で球団内ではあることに気を揉んでいるという。新庄監督が「宝物」と位置づける球場来場者が、早くも減り始めているからだ。

 先月29日の本拠地開幕戦(西武戦)こそ、2万人を超える観客(2万868人)だったが、以後2日間は1万7519人、1万2655人と徐々に減少。
本拠地4試合目となったこの日に至っては9133人まで来場者数が落ち込んだ。ビッグボスは指揮官就任以来「球場を満員にする」を公約に掲げ、地元ファンに愛される「ファンファースト」のチーム作りを心掛けた。
その思いとは逆の現象がおきつつあるだけに、球団も指揮官も頭が痛いところだろう。

 球団関係者の一人はこう嘆く。

「ビッグボスが選手、チーム全体を成長させたいという思いは球団内の誰もが理解しています。でも、ファンはやはり勝つ試合が見たいはず。その気持ちが来場者数に表れているとなれば、やはり今のような連敗を続けていてはいけない。
現時点では来場者のかき入れ時であるゴールデンウィークの本拠地戦ですら、チケットが売れ残っている状況ですからね」

 選手を育成しながら勝ちを拾っていく作業は困難を極める。「(負けが続く)こういう時もあればいい時もある。プロなんでね。いろいろありますよ」と語る新庄監督だが…。今後ファンの期待に応えることはできるのだろうか。

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