https://www.asahi.com/sp/articles/ASQ416SYFQ41UZHB00C.html

オムツをテープで何重にも巻き付ける 高齢者虐待で運営事業者を処分

有料老人ホームの利用者のオムツを粘着テープでぐるぐる巻きにする虐待を繰り返したとして、山形県は1日、介護保険法に基づき、同県高畠町深沼の「株式会社はな 訪問介護事業所」(高橋宏行社長)を、3カ月間の運営停止にあたる処分(指定の効力の全部停止)にしたと発表した
高齢者虐待を理由にした県の介護保険事業者に対する行政処分は初めて。

 県によると、同社は夜間に自らオムツを外す利用者3人に対し、オムツを何枚も重ねて粘着テープをぐるぐる巻きにして固定。さらに服を着せ、タオルを巻いて再度テープで固定する身体拘束を繰り返した。高橋社長ら介護職員全員の共通認識の下で少なくとも3カ月以上、行われていたという。

 同社側は県の聞き取りに「利用者が不潔にならないようにするため、こういう方法がいいと思った」などと話したという。

 処分期間中、同社は介護サービスの提供で報酬を受け取ることができない。