富山大学附属小学校でのいじめ 調査結果出るまで4年経過
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富山大学の附属小学校で過去にいじめがあり、第三者委員会による調査が行われましたが、調査結果が出るまでに4年近くかかり、児童の在学中に明らかにされなかったことがわかりました。

被害者の母親
「どれもつらいですね、保護者の立場からすると自分の子どもが安心安全に登校できていないこと。心が休まる、心配しない時間の方が少なくなっていきましたね」

 悲痛な思いを訴えるこの女性の子どもは、当時の富山大学人間発達科学部附属小学校に在学中、他の児童から無視され続けたり、消しゴムのかすが入れられたスープを飲まされそうになったりするなどの嫌がらせを受けました。

 女性の子どもは医師から登校不可能な状態と診断され、1か月以上欠席しました。

 いじめ防止対策推進法では、いじめで心身などに重大な被害が生じた疑いがある場合や、30日以上の欠席を余儀なくされている疑いがある場合を「重大事態」としています。

 文部科学省は「重大事態」が発生した場合、速やかに第三者委員会を設けて調査することを求めています。

 学校の運営母体の富山大学は、外部の弁護士や医師などによる第三者委員会を設けて調査を行い、女性の子どもが数年間にわたっていじめを受けたと認定しました。

 また、小学校の教諭が「証拠がない」「事実が確認できない」として、いじめを放置していたと指摘しました。

 さらに女性が大きな問題だと話すのが、第三者委員会の設置の遅れと、結論が出るまでに長い時間がかかったことです。