立憲民主党の泉代表は8日の記者会見で、共産党の志位委員長が急迫不正の主権侵害に対する自衛隊活用を明言したことについて、「明確に自衛隊は合憲だという理解をしてもよいのではないか」と述べた。志位氏の発言は「自衛隊は違憲」との共産の主張と矛盾するとの認識を示したものだ。

 立民と共産は、参院選の1人区の候補者調整で合意している。泉氏が自衛隊の合憲性を巡る共産の矛盾を指摘したのは、立民と共産の安全保障を巡る姿勢の違いを強調し、世論の懸念を 払拭ふっしょく する狙いもあるとみられる。

 また、日本維新の会の松井代表は志位氏の発言について、大阪市役所で記者団に「自衛隊を違憲と言い続け、いざという時に(自衛隊に)国民を守れと言うのは支離滅裂のご都合主義だ」と非難した。国民民主党の榛葉幹事長も8日の記者会見で、「一貫していない」と批判した。

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