三菱自、ロシア工場を停止 物流網が混乱:日本経済新聞

三菱自動車は8日、主力の多目的スポーツ車(SUV)などを生産するロシア工場の稼働を停止したと発表した。ロシアのウクライナ侵攻により、物流網などが混乱しているため。すでに部品供給は3月に停止していた。トヨタ自動車や日産自動車など国内自動車大手もロシア工場を止めており、影響が広がっている。

稼働を停止したのは南西部カルーガ州にある工場。欧州ステランティスとの合弁工場で、主力SUVの「アウトランダー」や「パジェロスポーツ」などを生産している。部品のロシアへの輸出も停止しており、在庫がなくなり次第停止する予定だったという。アウトランダーの生産はすでに3月半ばに停止していた。

国内自動車大手はロシア事業を相次いで見直している。トヨタは3月初旬にロシア工場の稼働を停止。日産も部品の在庫が底をついた3月中旬以降、ロシア工場を停止している。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC08DAZ0Y2A400C2000000/